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猫の発情期と発情行動

私共に寄せられる迷い猫の相談に「発情期に家を出たきり帰ってこなくなってしまった」という話をよく耳にします。
個体差もありますが、通常猫は雌で生後5~12ヶ月前後、雄で生後9~11ヶ月前後で性的に成熟し交尾できる身体となります。
雌の性周期のうち、受胎できる時期を発情期と呼び、発情の周期はおおむね3ヶ月で年に4回ほど発情期を迎えます。
それは季節や日照時間にも関係し、冬から春先にかけてや春の終わりから夏の終わりにかけてなど日の長い時期に定期的に発情します。
なお、交尾などの刺激により排卵する交尾誘起排卵のため、交尾するまで排卵はなく、排卵があるまで発情期が繰り返されます。
一方で雄には定期的な発情期はなく、発情した雌の匂いや甘く誘うような独特の鳴き声に誘発されて発情します。
また、雌は発情期以外には交尾できないのに対し、雄は発情した雌がいればいつでも交尾することができます。

発情行動としては、雌は低く大きな声でしきりに鳴いたり、ゴロゴロと激しく鳴くようになります。また、床に寝転んだり、自分の匂いを付けようと色々な物に顔や頭をこすり付けます。ときには意地でも外に出ようと暴れることもあるほどです。ほかには食欲不振や排尿の回数が増える、尻尾の付け根に触れると交尾の姿勢をとるように腰を高く持ち上げるなどの変化が見られます。
雄はとにかく外へ出たがるようになり、外猫であれば雌を求めて徘徊します。また、マーキング行動の一種でスプレーと呼ばれる放尿が目立つようになり、特有の強烈な臭いを持つ尿を家具やカーテンまたは塀や木などに吹き掛け、自分の縄張りを示す行動をとります。雄に関しては縄張り争いのための喧嘩や雌を求めての徘徊が原因で迷子になってしまうケースが多いようです。
猫の発情期には避妊・去勢をしていない飼い猫の場合、迷子になってしまわぬよう特に注意が必要といえます。