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猫と犬の失踪の要因と捜索の要素

■猫、犬ともに失踪の要因は様々

猫が失踪する要因として、内猫(完全室内飼育)であれば、玄関ドアや窓等の開閉の隙に脱走してしまうケースやベランダからの落下、または住環境の変化(引越しや家族の増員等)によるストレスから逃走してしまうケースが挙げられます。一度出てしまうと外の世界に対しての免疫が無いことから、騒音や野良猫等に怯え、フリーズし、たとえ自宅が解っていても自力で帰ることが出来ない猫も少なくありません。また、外猫(自由外出飼育)であれば、発情期や縄張り争いによる猫同士の喧嘩で負傷したり、ハンティングテリトリー外へ追いやられ、道に迷い、戻れなくなってしまうケースや交通事故等のトラブルがあります。また、捕獲されてしまったり、物置等に入り込み、気付かれずに閉じ込められてしまうなどの人為的要因も考えられます。

犬が失踪する要因としては家猫同様、門扉やドア、窓等の開閉の隙の脱走や散歩に出かける際に犬が勢い余って逃走してしまうケースが挙げられます。また、散歩中に首輪やリードが外れてしまったり、ノーリードで遊ばせている際に、突然の雷や花火の音に驚き、パニック状態となり、逸走してしまうケースも多いのです。その他、飼い主が買い物の間、店外に繋いでおいた犬が盗難に遭ってしまったり、旅行先や高速道のSA、動物病院から迷子になり依頼を受けるケースもあります。


■捜索の要素は、「かくれんぼ」と「おにごっこ」

迷子ペットの捜索に於いて、猫と犬に共通していえるのは、失踪からの経過日数や個体の種類、性別、年齢等に基づき、失踪場所からの移動距離をあらゆる観点から予測、判定することがとても重要であるということです。さらに、それは失踪場所の地形や失踪時の天候、時間帯によっても大きく左右されます。
猫の捜索を行なう際、失踪地点を中心点とし、捜索範囲を徐々に内から外へと拡げていきます。これは猫が屋根の上に登ったり、車の下に潜ったりと立体的(三次元的)な移動を繰り返すことから、実際の移動距離は非常に短く、特に内猫のケースでは失踪場所から目と鼻の先で発見されることが大半であるためです。さらに、人目につきにくい物陰や暗がりを潜伏場所として選ぶことが多いため、「かくれんぼ」のオニの要領で、家と家の間など猫が隠れそうな、特に狭い場所を重点的に、繰り返し隈なく探すことが基本となります。その際、フリーズ状態の猫を精神的に落ち着かせるため、マタタビや臭いの付いた猫砂、少量の餌などを撒くのも効果的といえます。

一方、犬の捜索を行なう際は、初動捜査が肝心となるため、対象ペットの特性を分析し、最大到達距離(失踪日から移動可能な距離)を予測、判定することから始めます。次に失踪地点を中心点に最大到達距離を半径とし、円で囲うようにポスター・チラシを配布して目撃情報収集のための包囲網を張ります。これは犬が猫とは違い、物陰等に隠れることを苦手としていて、ひたすら歩いたり走ったりと平面的(二次元的)な移動を続けることから、猫に比べ、移動ははるか長距離におよび、特に人間に保護されにくい中型犬以上のケースでは失踪場所から大幅に外れた所で発見されることが大半であるためです。情報提供を呼びかけながら、マップ上で近隣の幹線道路や線路などの周辺環境を基に逃げた方角や速度を算定し、「おにごっこ」のオニの要領で、後追いの状態から先回りして網をかけるような探し方が理想的です。その際、犬を散歩させている人や、地域を巡回している宅配業者、新聞配達員などへの聞き込みを行なうのも効果的といえます。